今、市民の森では!11月
薄緑のまま枯れかかっている葉をたくさんつけているのはエゾエノキです。この頃になると、樹上で生活していたオオムラサキの幼虫が冬越しのため幹をつたって根元に下りてきます。
薄緑のまま枯れかかっている葉をたくさんつけているのはエゾエノキです。この頃になると、樹上で生活していたオオムラサキの幼虫が冬越しのため幹をつたって根元に下りてきます。
牧田直樹氏(信州大学理学部 物質循環学科 牧田研究室)に樹木の根の様々な生態について、土壌との係わりについて、豊富な映像を見ながらお話ししていただきます。
今回の森林文化見学会として木祖村水木沢天然林の一日バスツアーを参加者18名で実施しました。「原始の森コース」の見学、仲秋の森の中の道はトチノキやホオノキ、ブナ、ミズナラ、マルバカエデ、ムシカリ等の落ち葉で埋まっていました。
多田多恵子さんを講師に迎えて午前中は雨の中フィールドでの観察会、午後からゆいわーくで「実物に勝るものなし」の言で、タブレットで標本をスクリーンに映しながらの解説を聞きました。
笹薮でゴイシシジミの蝶が飛び交います。笹藪には笹の汁液(師管液)を吸うアブラムシ、そのアブラムシを食するゴイシシジミの幼虫がいて、そのため、笹薮をゴイシシジミの成虫が飛ぶ、ということになります。森の中の生物は食物連鎖で繋がっていきます。
水木沢天然林は、江戸時代に尾張藩により伐採が行われ、針葉樹と広葉樹が混交している大変貴重な天然林です。原始の森コースと太古の森コース(各1.5h)を現地のガイドさんの解説で散策します。
市民の森の頂上広場は、ネジバナのお気に入りの場所のようです。ねじれることの目的など、この小さな植物のしたたかな戦略は、秋の観察会の講師をお願いしている多田多恵子さん著「したたかな植物たち」に記述されています。是非、ご一読ください。
暑い夏も終盤となり秋は植物のタネが観察できる季節。多田多恵子さん(理学博士)を講師に迎えてタネの工夫と戦略をフィールド観察と、講義で学びます。