自然観察会

オオムラサキを観察できる市民の森は、貴重な環境です。７月、８月の散策では、オオムラサキの観察はトイレの排気孔が狙い目です。

昨年度１月に実施予定であった「冬の研修会」を、この度尖石縄文考古館の山科晢さんを講師に迎え、会場を青少年自然の森管理棟内会議室に替えて行いました。講義は、“縄文時代はどんな時代だったか？”でした。

ヘビイチゴは今は赤い実に、ムラサキサギゴケは淡いピンクから濃い紫まで様々な色で咲いています。

コバノガマズミは、蜜腺の蜜でアリを誘い、葉を食う虫から葉を守るガードマンにする作戦らしい。

１個の葉芽と２個の花芽が、握りこぶしで万歳をしているようなポーズで冬を越したクロモジが、春一番に握りこぶしを開き、花を咲かせます。

２年越しの観察会です。「ヤブサメの鳴き声は高音であるため、年とともに聞き取りにくくなる」との聴力測定の話しで始まり、両角英晴講師（日本野鳥の会）を先頭に歩き始め、観察できた野鳥２３種となりました。

昨年の大雨で崩れた法面２か所、及び深く抉れた散策路の修復状況を確認してきました。私達は過去の教訓に学び、適正な森林整備と観察を通し、森の変化に気づき、見守っていきたいものです。

森林整備で森の中に入ると、散策路からでは見えないものに度々出会います。水の流れを制御しようとした苦労がしのばれる溜池等やその流れに沿うように、湿地には花色の違うクリンソウなども。暖かくなったら是非観察してみましょう。