月例観察会 11月

~楽しみながら 動植物の生態を観察しませんか~  【森林観察学習部会】

2025.11.11

今回は、今年の最終回でモミジが多いせせらぎコースを選び、横河口→せせらぎコース→南コース→池→東コース→横河口と巡りました。
天気予報は一日晴れマークなのに太陽は顔を出さなかったのですが、余り寒さは気にならない程度で、黄葉の森歩きを楽しめました。
黄葉の森が美しかったので、記念の集合写真を撮りました。
11月は、何を観察するか悩むのですが、今回は、黄葉・紅葉の色の具合から、落葉から、そこに生息する樹木を特定しながら、進みました。

市民の森での大木第一位のサワラの太さを測定してみました。胸高直径(根際から130cmの直径)108cmで、前回(2021年)の測定結果106㎝から2㎝太くなったという結果でした。
しかし、測定中にクリタケの群生発見の声が上がると、クリタケ採集にどっと人が流れ、やはり、測定結果より、クリタケの方が魅力的なようです。何事も食べ物には勝てない。
もう一つの11月のトピックは、エゾエノキの木を下りるオオムラサキの幼虫の観察です。オオムラサキの幼虫は、木の根元で越冬するため、葉が枯れ始めるこの時期に、根元に降りてきます。この時にに元の落葉の陰に潜んでいるところが観察できます。今回も、南コースと、東コースの1か所で観察することができました。

<紅葉・黄葉で樹木を見つける>

<落葉で樹木を見つける>

月例観察会 11月の掲示(PDF:1.51 MB)はこちら

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<纏め会(2025.11.18)>

11月11日にフィールドでの観察を終了し、18日には1年を振り返る「纏め会」を実施しました。
今回は以下のようなプログラムを、お茶を飲みながら、和気あいあい、ちょっと知識を広め、親交を深めました。
〇1年の観察の振り返り
毎回作った観察の纏めから、トピックを拾いながら観察内容を振り返りました。
〇樹種当てクイズ
市民の森にある12種の樹木の板を、重さ、木目、肌触りなどから、樹種名を考えてもらいました。
〇高山蝶の標本の観察
昆虫スタッフの馬場さんが、昔、制作した貴重な高山蝶の標本を見せて頂き、食草、生息地域などを説明しました。
〇フリートーク
参加者全員に順番にお話して頂きました。どのような動機で参加されたか、どんな経験をしてきたか、観察は楽しいのか、など伺ううちに、今まで知らなかった人柄を知る機会となりました。

(更新日 : 2025年11月27日)