月例観察会 9月

~楽しみながら 動植物の生態を観察しませんか~  【森林観察学習部会】

2025.9.16

9月は涼しくなり、講師を招いてのキノコの観察と考えていましたが、9日の下見の結果、暑さは厳しく、キノコもまったく出ていませんでした。16日も暑い予報なので、全体プログラムとしては、午前中に、野鳥の小径のサクラ大株立ちまでの往復として、季節による植生の違いを、ゆっくり観察することにしました。
今日のスタートは、四阿の砂地に沢山作られている蟻地獄の観察でした。蟻地獄のすり鉢の底ではウスバカゲロウの仲間の幼虫が待ち構えていて、獲物が入るとサッと捕獲する様子が観察できました。
植物では、春にはカキドオシ、ムラサキサギゴケがグランドカバーでしたが、秋にはタデ科の植物に変わっているのが、観察できました。
最近、ウバユリの果実がまったく観察できず、シカ害か?と思われていたのですが、今年は、あちこちで観察できました。
そして、スミナガシの幼虫を観察していたアワブキの木に、葉を丸めて潜んでいるアオバセセリの幼虫がいました。2013年以来の再会になります。生き物たちは私たちが見えないところでも、しっかり営みを続けていることを実感しました。
一応、午前中で解散としましたが、のんびり昼食を食べて帰りたいという人で、木陰で楽しい会話をしながら昼食をとりました。

月例観察会 9 月の掲示(PDF:1MB)はこちら

(更新日 : 2025年09月27日)