~クリーンレイク諏訪(豊田終末処理場)見学会~
[森林観察学習部会]
2024.10.18
本年度の森林文化見学会は、10月18日(金)9:30~11:30 諏訪湖湖畔にあるクリーンレイク諏訪(諏訪湖流域下水道豊田終末処理場)の施設を見学しました。参加者は12名で各自現地集合・解散ということで実施しました。
見学の目的は諏訪湖の水質管理の状況を知ることでした。森林文化学習会で採用したテキスト「諏訪の自然観察ハンドブック」で諏訪湖の起源や地形について学習した関連で、諏訪湖を取り囲む山々からの水が流入しており、且つ湖周辺の市町村での経済活動に伴う工業廃水や人々の生活排水も集まる地形で諏訪湖の水質がどう維持されているかを知ることは大切なことです。
この施設は諏訪圏6市町村+立科町の白樺湖周辺から下水管で集められた生活排水や工業廃水を一括処理して浄化した水を諏訪湖に、除去した汚泥を燒結して焼却灰としてセメント工場に送る施設で、東京ドーム3個分以上の敷地に展開されているプラントです。
1日10万トンの下水が集まり、浄化した水と石材に処理されていく過程を見学することができました。
この処理に毎日 約4000人分の家庭消費電力が使われ、且つ毎週10t以上の石材のような汚泥焼却灰が、青森県まで搬出されていることを知り、こんなことが全国の市町村での下水処理で毎日行われていることを想像すると、現代の人々の営みのコストは大変大きいことを実感した見学会であったと思います。
これは下水に関わらず、ゴミの集積、焼却、埋設にかかるコストも同様であることを認識することでもありました。
<写真集>
(更新日 : 2024年10月30日)