R06年度学習会 ~身近な自然を見直しましょう~ [森林観察学習部会]
2024.8.8 8.22
今年度の教本は、諏訪地域の自然を確認しようと、諏訪教育会が小学生向けに作成した本を採用しました。
<今年度の使用テキスト>
「諏訪の自然観察ハンドブック」1995年 諏訪教育会 編纂発行
8月の学習項目は以下の通りでした。
〇8月8日
3.4湧水や温泉の調査をするのはどんな調べ方がありますか……………………………………井村j
第4章 諏訪にはどんな植物がそのように生育しているのでしょうか
4.1植物の生活の様子をしらべてみましょう………………………………………………………矢崎
〇8月22日
4.2植物のつくりの特徴や名前を調べてみよう……………………………………………………黒田
4.3私達が住んでいる諏訪地方の植物を調べてみよう……………………………………………井村e
9月の学習予定
〇9月12日
第5章 諏訪にはどんな動物がどのように生活しているでしょうか
5.1諏訪にはどんな哺乳動物がいるのでしょうか…………………………………………………本村
5.2諏訪にはどんな鳥たちがいるのでしょうか……………………………………………………吉田
〇9月26日
5.3諏訪ではどこにどんな魚がすんでいるのでしょうか…………………………………………吉江
5.4諏訪にはどんな両生類がいるのでしょうか……………………………………………………吉江
毎月このコーナーでは、学習した内容から、興味深い話題を抜粋して掲載していきます。
諏訪の自然観察ハンドブック
第4章 Ⅱ 植物のつくりの特徴や名前を調べてみましょう 黒田キミ(会員) の資料より抜粋
1.植物はどのようになかま分けできるでしょうか
植物と親しむために、まず、名前を覚えます。名前を覚えたら、その植物をよく知るために他の植物との違いに目を向けてみます。よく見ると、葉のつきかた、花のつき方、花びらの様子、種のでき方や形などがそれぞれに違うことに気が付きます。そこで、植物をなかまに分けていくために、まず、植物のなかまの増やし方を見ていきます。
植物:
種子植物 花が咲き、実や種子を作ることでなかまを作る
種子植物以外 胞子を作ってなかまを増やしていく シダの仲間、コケの仲間、キノコの仲間更に、種子植物は、被子植物 種のもとになる胚珠が子房に包まれている
裸子植物 種のもとになる胚珠がむき出しになっている(マツ、スギ、イチョウなど)の2種類に分けられます。
私たちが普段目にしている植物の大部分が、この被子植物の仲間です。
そしてこの被子植物は、その違いから、双子葉植物と単子葉植物に分けられます。
更に、双子葉植物は、花びらが1枚1枚離れる離弁花と、離れない合弁花に分けられます。
植物は種類が極めて多いので、なかまの増やし方や花のつくり、そして葉や種のつくり、茎の様子などによって、似た植物どうしをまとめながら、それぞれ一つ一つの植物に名前がついています。それを「種名」と呼んでいます。どんな小さい草花にもすべて名前がついています。
また、似た植物どうしをまとめたグループを「科」と呼んでいます。植物の名前を覚えたら図鑑でその植物がどの科に属するか調べてみましょう。そしてその科の特徴を知ることは、名前のわからない植物に出会ったとき、図鑑で調べていくときに役に立ちます。
双子葉類、単子葉類の特徴の纏め 出典:「諏訪の自然観察ハンドブック」諏訪教育会発行
2.植物の名前を知るにはどうすればいいのでしょうか
植物の名前を知るには、まずは、知っている人に名前を聞いて覚えるのが手っ取り早く簡単です。また、季節、場所などによってまとめられた図鑑を利用してみるのもよい。名前がわかったら、その植物がどの科に含まれるか調べてみます。そうすることで、似た植物の特徴を整理して知ることができます。植物の名前と一緒に科も併せて覚えるようにするといいでしょう。
ある程度慣れてくると、調べたい植物の科がわかると、図鑑を使って名前を調べることができるようになります。
(更新日 : 2024年08月27日)