2024.4.30
あのオレンジ色のドロドロは?
今、市民の森のあちらこちらで、切り株、樹皮の傷口からオレンジ色のドロドロが流れています。
これは、ガイドブック2を作ったときに、筑波大学生命環境系 准教授(当時助教)の出川洋介さんに解説頂き、ガイドブック2(P36)に掲載しました。
<透明な樹液がオレンジ色になる物語>
①春先、新陳代謝の活発な樹木(広葉樹、特にカエデやミズキ等)が切られると、大量の樹液が流れ出る。
②糖分の多い樹液の中で酵母菌(樹液酵母)が繁殖を始める。
③酵母菌による発酵が進むと、カビが発生する。特にある種の菌(不完全菌類のフザリウム属の菌)が付くと、赤い色素を出す。
こうして写真のような糊状のペタっとした物質に変身します。つまり、木と酵母菌とカビの共同作品です。
市民の森では、ミズキ、ヤジャブシで見られます。
(更新日 : 2024年05月28日)