今、森林整備事業は 3月

1)茅野市「市民の森」調査 2024/3/18
4月からの「市民の森」の一般開山に向け、事前に危険木等の処理と、令和6年度に予定している森林整備(間伐)範囲の調査のため入山しました。3月末まで、山頂コースのフェンスから第一駐車場間は、林業業者の伐採作業中で、午前中の通行の連絡を行い、第一駐車場まで登りました。しかし、その先は、水車小屋に入る南コース付近で、積雪のため登るのを断念しました。そのため、来年度の森林整備範囲調査は、別途行うことにしました。危険木の処理は横河口駐車場に倒木があったので、今年度の寄付金で購入したエンジンロープウインチの試運転も兼ねて処理しました。

2)令和5年度の茅野市「市民の森」吉田山 森林整備(間伐)の財産区への報告等について
3月5日に「吉田山市民の森施業実施協定」(財産区と当会との協定)に基づき令和5年度の森林整備と間伐材活用結果の報告と、令和6年度の森林整備範囲の相談を行いました。令和5年度の結果報告では、市民の池”周辺に残っている間伐材の一部を、山頂広場の南西側斜面の崩落個所に運搬し、財産区で土留めとして利用することになり、運搬作業日等は、別途相談することになりました。

令和6年度の森林整備(間伐)範囲について  当会から以下2か所の森林整備(間伐)範囲を提案しました。

① 第一駐車場奥のガレ場斜面の尾根の反対側南東斜面
この範囲は、今年度の間伐範囲の尾根を挟んだ反対側で「市民の森」では最南端斜面になります。南の境界が私有地と接しており、細かく分かれた私有地の地権者と間伐前に境界の立ち合い確認が必要となります。それには財産区民との相談が必要で、間伐を実施するか検討することになりました。そのため、財産区からの回答待ちになっています。
②“市民の池”奥の新東コース沿いのアカマツ林
財産区役員からは、今後の松枯れ対策を踏まえ、森林整備を実施する事の同意を得て、茅野市農林課へ伐採届を提出するための委任状を頂きました。
その後、諏訪地域振興局林務課に来年度の間伐範囲について相談し(今年度もガレ場斜面の事前調査を実施しています)、過去、平成27年(2015年)に間伐を実施している事を踏まえ、間伐に適した森林かの調査を行うことになりました。従来、「市民の森」内は、財産区の了解を得れば、特に問題なく間伐が可能でしたが、今年度から、長野県の森林整備方針が間伐から“主伐再造林”に方針転換し、主伐再造林を進めるための事前調査を実施しているようです。
そのため、令和6年度に予定した両方の森林整備(間伐)範囲は、検討、調査後の伐採届の提出となり、4月初めからの伐採作業は中止となります。ただ、3月の作業班全体会議で討議した結果、今年度の間伐範囲で伐採木が多くあるので、エンジンロープウインチを利用し引出し、材を利用することになりました。

森林整備(間伐)実績図
森林整備(間伐)実績図

「市民の森」吉田山の針葉樹は、40年から50年を経過し、大径木に育っています。諸先輩方が平成14年から「市民の森」吉田山(約200ha)で実施してきた、間伐作業は、既に吉田山を一巡し成果が出てきていると判断できます。

さて、4月からの当面の作業班の森林整備は、吉田山内の危険木等の処理と、今年(令和5年)度の伐採木の集材処理を行います。従来の当会ホームページの間伐作業の実施連絡を確認してください。
https://8moribunka.org/kanbatsu-jisshi/

<参考>右図の黄色範囲:令和6年度 森林整備(間伐)予定地

(更新日 : 2024年03月30日)