12月7日 間伐地検査

中間点の測量線確認(合格)

諏訪地域振興局林務課と茅野市農林課、環境課の職員(検査官)により、令和5年度 茅野市「市民の森」吉田山の間伐範囲(第一駐車場奥ガレ場斜面)の現地検査を受け合格しました。
間伐範囲は、1.89ha です。
現地検査に同行していただいた会員の方々、ありがとうございました。

現地検査は、間伐範囲の外周を廻りながら、間伐状況(伐倒、伐倒木の選木、玉切)や測量杭間のサンプル測量検査と管理プロット(100㎡)内の伐倒木と残存木の伐採率と伐採体積率を検査しました。
検査開始時の2か所の測量杭間の斜距離が、0.5m(杭間17m)の誤差があり、不安を覚えましたが、その後のサンプル調査2カ所で問題ありませんでした。間伐範囲の測量精度が規定の1/100を満足するので問題ないと判断したと思います。管理プロットでは、2本の残存木の番号付与が逆になっていましたが、胸高直径は合っていたので、管理プロット全体検査に問題はありませんでした。

さらに、測量杭に沿って、ガレ場斜面を確認しながら、1周し戻りました。
その際、尾根上の複数のアカマツ大径木(直径60 ㎝程)の伐倒材を見て、もったいないですね、搬出すれば!!万円です。又、伐採の選木は、太い針葉樹を優先に伐倒しており、周辺の広葉樹の小径木が残っているので、今後、混交林に育つでしょう。 とコメント頂きました。

杭間の測量では、方位角、高低角に問題ありませんでしたが、斜距離(測量杭間の直線距離)の計測誤差を指摘されました。3年前に巻き尺の破損に伴い、レーザ距離計に変更しました。巻き尺に比較し、レーザ距離計は、測量杭間の枝葉の切り取り処理が少なく楽で作業の効率化が図れます。検査官から、ゴルフ用のレーザ距離計(約4万円)ではなく、測量用のレーザ距離計を使用してください。と指摘を受けました。今後の課題です。
尚、12月15日(金)に諏訪地域振興局より、補助金確定通知が届き、その金額を基に、茅野市の間伐対策事業の補助金申請作業中です。

<参考> 信州の森林づくり事業(県単独森林整備事業)の補助金額について
間伐方法:同時選木(伐採作業時に伐採木を決める方法)・切捨て間伐・玉切あり。
基本単価:間伐範囲の樹齢61年 258,900円/ha
補助金対象間伐範囲:1.89ha
総事業量:489,000円(千円以下切り捨て)
長野県補助額:総事業費×50%=244,500円
茅野市補助額:総事業費×30%=146,700円
合計 =391,200円

尚、来年度の間伐範囲は、令和6年3月中旬までに茅野市、財産区と整合を取り、4月からの森林整備開始のため、伐採届を提出する必要があります。長野県の狩猟期間は、2月15日までですが、積雪等の状況を判断し、なるべく早く吉田山に入山し間伐範囲の調査を行いたいと思います。その際は、会員各位の踏査参加をお願いします。
(冬場の運動不足の解消に参加してはいかがですか? 別途日時を連絡します)。

(更新日 : 2023年12月30日)