11月17日 森林文化学習会 講演会

R05年度学習会 講演会
~森林の根系を介して見る世界:植物と土壌の関わり~ [森林観察学習部会]

2023.11.17
11月17日(金)13:00~15:00 信州大学 理学部 理学科 物資循環学コースの牧田 直樹 准教授をお招きして、「森林の根系を介して見る世界:植物と土壌の関わり」と題する講演会を開催した。(場所:ゆいわーく 101,102会議室、聴講者:24名 学習会メンバー以外の方は12名でした)
昨年度後半~今年度前半にかけて 藤井一至著「大地の5億年」という本をテキストに使い世界の土壌についての基礎的な知識を理解し、その後 有光一登著「森を支える土壌の世界」をテキストにして森林の土壌はどのようになっているのか(結構 難解でした)を学習しました。そこで1年間にわたり学習した内容の整理と理解を深めるために、信州大学で樹木の根系について研究さている牧田先生に突然ご講演のお願いをしたところ「樹木根系を中心に土壌との関係」をお話していただけるとのことで今回の講演会を開催できることになりました。(牧田先生は「大地の5億年」の著者である藤井一至さんと同じ研究仲間とのことです)。
講演では普段あまり注目することがない樹木の根のお話が中心でしたが、落葉落枝のリター量と根茎の枯死によるリター量はほぼ同じであること、樹種が土壌の環境形成に深くかかわっていること、更に樹木の個体間で土壌中に広がる菌類を介して根系間で情報伝達が行われていることが解明されつつあること等、森林文化に関わる活動をしている私達にとって大変興味深いお話が沢山ありました。今回の講演会を機会に牧田先生とも連絡をとりながら弊会の活動を続けていけることを願っております。

(更新日 : 2023年11月27日)