森林文化学習会 9月

R05年度学習会 ~森林生態を構成する土壌の世界~   [森林観察学習部会]

2023.9.14 9.28
森林生態系を構成する土壌について理解を深めるため、「森を支える土壌の世界」有光一登著 林業改良普及双書発行をテキストにして学習しています。

9月の学習項目は以下の通りでした。
〇9月14日 場所 事務所
15話 土壌構造、土の堅密度、土性を調べる………………吉田
16話 わが国の土壌を種類分けすると8グループに………本村
〇9月28日 場所 事務所
17話 土壌図を作成し土壌の分布を知る……………………吉江
第5章 森林土壌の種類と特徴
18話 圧倒的に面積割合が高い褐色森林土…………………矢崎

10月の学習予定
〇10月12日 場所 事務所
19話 褐色森林土を土壌型で区分する ……………………定成
20話 分布面積が2番目の黒色土群と
高山隊などのボドゾル群………………………………………吉江

〇10月26日 場所 事務所
21話 赤・黄色土群と未熟土群 ……………………………渡辺
第6章 土壌を保全するために
22話 土壌を保全するうえで大切な森林管理……………黒田

毎月このコーナーでは、学習した内容から、興味深い話題を抜粋して掲載していきます。

森をささえる土壌の世界 第4章 土壌を調べる      (会員)本村光子さんの資料より

16話 わが国の土壌を種類分けすると8グループ

『林野土壌の分類』によると、わが国の森林土壌は
ポドゾル、褐色森林土、赤・黄色土、黒色土、暗赤色土、グライ、泥炭土、未熟土の8つのグループに分けられる。
わが国の森林土壌は8つのグループに分類
〇調査した土壌断面
⇒どんな種類の土壌なのかを判定。土壌の種類は野外での断面の観察で判断。
〇土壌断面をひとつの個体として種類分け
⇒ 名前をつけて識別
〇①気候の差 南北に長い
②植生の違い 標高差など
③地形の違い 海岸から山岳まで
④地質(母材)の違い 火山灰など
① ~ ④ が土壌の違いを生む。
『林野土壌の分類』1975年=わが国の森林土壌の分類、区分する方法として現在広く使われている。
8種類(ポドゾル、褐色森林土、赤・黄色土、黒色土、暗赤色土、グライ、泥炭土、未熟土)の土壌群は、順次小分けの段階
⇒ 土壌亜群 ⇒ 土壌型  ⇒ 土壌亜型 と区分される
〇 昭和10年代に大政正隆博士が東北地方のブナ林地帯の土壌調査から始めた研究を元に始まった分類。
戦後の土壌調査事業のあゆみ
第二次世界大戦後、復興の資材として森林が重要
    ↓
土壌情報の必要性
    ↓
〇1947年から国有林の土壌調査を開始 ⇒縮尺2万分の1の土壌図と説明書を刊行 ⇒ 83%完成
〇1954年から私有林・公有林など民有林での土壌調査開始(適地適木調査事業)
都道府県別 5000 分の1の縮尺⇒1969年から五万分の1の土壌図と説明書を刊行 ⇒ 53%完成
これに森林土壌の基礎研究の推進が加わり、大政正隆博士の3群、13土壌基準型⇒現在の8群にまで分類が増加
戦後アメリカの調査で殆どがリソゾル(岩石土)として一括
農業土壌学者鴨下寛氏 山地土壌として一括
    ↓
バライエティに富む8群と判明
    ↓
1975 年『林野土壌の分類』の刊行
今日最も広く用いられている分類体系
以下、森林総合研究所HPより 詳しくは https://www.ffpri.affrc.go.jp/labs/soiltype/soilmuse_index.htm 参照。

出典:森林総合研究所HPより
出典:森林総合研究所HPより

(更新日 : 2023年09月27日)