3月23日 令和5年度に向けた講演会

森林整備事業部の全体会議の前に諏訪地域振興局林務課職員(4名)により講演を行って頂きました。
森林整備事業部の部員だけでなく、森林観察学習部会の部員も聴講しました。
講師には、3月9日に茅野市「市民の森」吉田山の林道を軽トラで走りながら、森の状況を見て頂きました。その結果を含めアドバイスを頂きました。

<要旨> 間伐から主伐、皆伐、そして植栽

①長野県(諏訪地域)の森林の立木が太くなってきている。これ以上大きくしても、製材の対象外となるし、カラマツは、芯ぐされが発生し、一番良いA材が取れない。
②木材の利用は、海外輸入から国内産へ移ってきている。カラマツは、現在と今後しばらく高値で販売できる。
③主伐は、過去の広範囲の主伐、皆伐と異なり、狭い範囲で実施し、災害対策等を考慮する。
④茅野市「市民の森」吉田山は、まだ間伐できる範囲と、既に針広混交林にになって、手を加える必要はない範囲がある。
⑤アカマツ林があるが、今後数年で、“松くい虫”の被害に会うことが想定されるので、早めにアカマツを伐採することを薦める。(令和4年度は、標高900m以下のアカマツ林が“松くい虫”対策の対象。第一駐車場付近が標高1,000mです。)

当会として、吉田山は、生産林ではなく環境林なので、「市民の森を創る会」、財産区(地権者)とも相談しながら、「市民の森」としてのゾーニングの提案をしていきたいと思います。

(更新日 : 2023年03月28日)