~楽しみながら 動植物の生態を観察しませんか~ 【森林観察学習部会】
2022.11.8
秋晴れが続き、今回は雨の心配は全くなく開催できました。気温も低くなく、過去一番の穏やかな日で、紅葉、黄葉も過去一番と思われる程で、気持ちが良い最終回になりました。
観察ルートは、野鳥の小径の途中から裏道に入り頂上へ。そして北コースを少し下り、戻って昼食。昼食後、頂上コース下り駐車場へ戻る、としました。
今回は、紅葉・黄葉の様子である程度樹種が特定できること、落葉を見ることでその付近の植生が分かること、樹木の冬芽、葉痕、樹木の種蒔き作戦などに注目して観察しました。
昆虫との出会いは、オツネントンボ、キタテハ程度で、オオムラサキの幼虫が越冬のためエゾエノキの根元に下りたのは、確認できませんでした。
今回、クロウメモドキの木を見つけました。この木は、スジボソヤマキチョウの食樹なので、来年以降、エゾエノキでのオオムラサキ、アワブキでのスミナガシの幼虫の観察に加え、観察ポイントが増えました。
月例観察会では年1回、市民の森以外の場所で観察をし、市民の森との違いを知るという特別観察会をしていましたが、今年はコロナの関係で延び延びになっていました。しかも、2回雨でフィールド観察を中止していました。そこで11月15日の纏めの会の日を青少年の森での観察会に振り替えることにしました。
月例観察会 11月の掲示(PDF:702KB)はこちら
<特別プログラム 2022.11.15>
毎年、月例観察会では年に1回、市民の森と異なる場所の観察を行う特別プログラム、最後の1年の観察を振り返る纏め会を、実施しています。
しかし、今年はコロナ禍で実特別プログラムを施するチャンスを逸したのと、雨天で2回野外観察を中止したので、最後の纏め会を室内ではなく、市民の森以外での野外観察を実施することにしました。
観察場所は、茅野市青少年自然の森にしました。この森は標高的には市民の森とほぼ同じですが、植物園的な発想から多くの木が植栽されています。その意味で、市民の森で観察できない樹木が観察できます。
葉が落ちた今の時期は樹木の同定は難しくなりますが、落葉、落ちた実などから推理するのも、楽しい作業になりました。
また、野鳥の観察会でお世話になっている両角さんがこの森の管理棟にお勤めされているので、冬鳥についてのお話を伺うことができました。
参加された方は、この森は初めてという方が多く、こんな森が身近にあることのPRにもなったようです。
(更新日 : 2022年11月30日)