月例観察会 10月

キノコに群がる人々

~楽しみながら 動植物の生態を観察しませんか~  【森林観察学習部会】

2022.10.18

一週間前の天気予報には雨マークが付き、今年は雨で2回座学にしていますので、もし雨なら19日または25日に延期、という予定で臨みましたが、天気は快方に向い当初の予定通りに実施できました。
今回は実りの秋ですから果実に注目して、沢沿いの小径→山頂コース→中央コース→南コースを巡りました。
沢沿いの小径に入ってすぐ、コナラより大きな葉を見つけ、葉がコナラより大きく、葉柄がないということからミズナラと説明しましたが、ドングリを見るとミズナラとは違います。2010年の観察会で当時長野県森林大学校の講師の大木先生の「ドングリの殻斗から実が半分以上出ていればミズナラだが、埋もれているようなものにモンゴリナラがある。」という話を思い出しました。しかし、図鑑には掲載されていないので、長野県環境保全研究所の尾関さんに同定を依頼しました。
今月も、キノコが出ており、「食べられるキノコ!ムキタケ」と聞くと、我も我もと群がる人々。観察会がキノコ狩りに変貌しました。

昆虫はトンボが少し飛ぶ程度でしたが、ハンノキの枝でミドリシジミの卵、香りを嗅ぐために折ったミズメの枝に、几帳面に整列したアオクチブトカメムシの卵を見つけました。卵の形状、模様、それぞれ個性的です。この卵は、越冬して来春孵化します。森には敵が沢山。無事、春を迎えてくれると良いのでが。

月例観察会 10月の掲示(PDF:659KB)はこちら

(更新日 : 2022年10月29日)