月例観察会 9月

持込みキノコの解説

~楽しみながら 動植物の生態を観察しませんか~  【森林観察学習部会】

2022.9.20

夜中に台風が通り過ぎましたが朝は雨。フィールドでの観察は諦め、10時から事務所での座学に切り替えました。台風による事務所正面ドアからの雨の吹込みを想定して、数名の方に早めに集まってもらいましたが被害はありませんでした。台風の影響の強い雨でしたが、スタッフを含め16名が集まりました。
講師は八ヶ岳総合博物館市民研究員 キノコ班講師の小山明人さんです。
まずは、スタッフが朝採集してきた13種のキノコ、講師がお持ちの1種のキノコの解説から始まりました。
それぞれのキノコを見ながら、構造、胞子の作り方、生活型(腐生、共生、寄生)などの説明に、質問続出で日頃の疑問が解消しただけでなく、食毒だけでないキノコの興味深い生態を知ることができました。
中でも講師が持ち込まれたアリの冬虫夏草(寄生菌)の話、昆虫に寄生し昆虫を操り、高い所に登らせ、しっかり摑まらせて、そこで胞子を散布するというゾンビのようなキノコの話は、驚きでした。
そのよう話で盛り上がりましたので、その後の講義は、講師が用意された講義資料の前半は省き、後半の「諏訪のキノコ最前線」だけになりました。
講師が諏訪に来られてから10年近くの間に仲間も増え、その仲間たちとの観察により、諏訪地方のキノコの標本も充実し、新種のキノコも見つかっているとのことでした。当会の月例観察会で観察したキノコも講師にお届けしており、諏訪のキノコの標本に少し貢献しています。
最後に問題「食べられるキノコはどれ?」という6種のキノコの問題を皆で解いて、終わりとなりました。
講義資料の省いた部分は、また機会を設けようと考えています。

月例観察会 9月の掲示(PDF:757KB)はこちら

(更新日 : 2022年10月02日)