2022.9.14
ツリフネソウ(釣船草)
ツリフネソウ科 ツリフネソウ属 一年草
ツリフネソウ(釣船草)の巧みな戦略
今の季節、市民の森に限らずどこでも、ツリフネソウが観察できます。今回は、ツリフネソウの巧みな戦略を観てみましょう。
①ツリフネソウは、5本の雄しべが合着し、その中に雌しべが包み込まれていますが、自家受粉を避けるために、雄しべが先に花粉を出し役目を終えた後から、雌しべの柱頭が出てきます。
②ツリフネソウは虫媒花で、長く巻いた距の奥に蜜を用意し、口吻が長いトラマルハナバチ等の送粉者を呼び、背中に花粉を付けて運んでもらいます。
しかし、長い口吻を持たないクマバチなどが、花の横に穴を開けて,蜜を横取りしてしまう(盗蜜)こともあります。
③タネを包む外皮が丸まる反動で遠くまでタネを飛ばします。
(更新日 : 2022年10月02日)