10月も下旬になり、間伐作業も終盤になってきました。直近は、南コース南斜面の林道脇を間伐しています。
南斜面のためか大径木が多く、枝が南側に張り出し、幹も南側に傾いた傾斜木が多いので、倒すと上写真のように、林道の上に倒れます。
倒す時は、事業部員が南コースの散策者を監視し、追い口を切り注1始める時にハンドスピーカで大きなアラーム音を出し、注意喚起をします。その後、直ちに枝を払い玉切りし、重機のグラップルで材を掴み林道脇に片付けます。今年度は、新たに林業グラップル操作の安全講習を受けた事業部員も重機による片付けを担っています。
南コース林道脇まで間伐するのは、年初の間伐予定範囲に近づけるのと、間伐範囲を測量するのに平らな林道沿で測量でき測量が容易なためです。
南コースは、“市民の池”に通じる“銀座通り”?ですが、現在、“市民の池”の手前で大きく崩落しています。11月末を目処に茅野市が修復工事を行ないます。修復後の来春は散策者が多くなることを期待しますが、南コース脇に多くの間伐材が散在すると景観上あまり好ましくなく、できるだけ片付けたいと考えています。財産区の方や当会の会員に、アカマツ注2ですが、引取をお願いしています。
尚、11月から測量を本格的に始めますが、測量補助作業に参加して頂ける会員を募ります。測量用の赤白ポールを持ったり、測量杭の間のコンパス注3の視界を妨げ雑木を切る作業です。傾斜地を登ったり下りたりしますが良い足腰の運動になります。
注1)追い口を切る:
立木を伐倒する場合は、倒す側の幹に受け口を切り、受け口と反対側から追い口を切り始めます。この反対側から切り進め倒しますがこの作業を追い口の切リ始めと言います。
注2)アカマツの薪材:
1年以上乾燥させると、火付もよく、一気に燃える ので、すぐ暖かくなります。ナラ材と混ぜて燃やすと、良い薪材になります。当会の炭焼講習会で利用している“しなのがま”では、アカマツ、カラマツを多く利用しています。
注3)コンパス :
測量で使用する機器で、間伐範囲に埋め込んだ杭の間の上下角度と真北からの水平角度を測定する測量機器のこと。右写真は当会で測量に使用している“コンパス”
(更新日 : 2021年11月01日)