6月20日~27日 炭焼き体験講習会

窯開き(炭出し)

炭焼き体験講習会2021.6.20~27)  

今回は、昨年、炭焼は実施しなかったので、2年ぶりの炭焼きでした。火入れ、窯止、窯開きと、2年間空くと、細かな作業で忘れているところがありました。

6月20日 火入れ
今年度の炭焼き体験講習会は、感染対策をとり、実施しました。今回、昨年入手した竹材を、お試しで“しなのがま”の“弘法口”付近に入れました。“弘法口”は、過去2回、しき枝の葉や、枝が挟まり、燃焼温度があがらず、トラブルとなったため、“弘法口”の奥まで手を入れ清掃し、枝等が挟まらないように注意し炭材を入れました。燃材は、ほとんどアカマツを利用し、温度を上げることにしました。

6月21日 燃焼監視
トラブルが、2日目に発生。“しなのがま”の天井にある、補助煙突(11年前の“しなのがま”製作時に煙突の性能を検証するため、煙突の手前に直径20cmほどの穴を開けています。通常は、全く使用していません。)を塞いでいた、木の栓が焼け、覆っていた赤土が崩れ、燃焼中の“しなのがま”の中が見えました。ボーと橙色に輝き、こうごうしささえ感じました。200℃近い熱風が出るので、直ちにレンガで塞ぎ、赤土で覆いましたが、写真を取ればよかったと後悔しています。
また、木酢液は、バケツ1杯しか採取できませんでした。

6月22日 窯止め
煙道温度は順調に上昇し、3日目の朝には280℃になり、その日の10時に窯止処理を行いました。
炭材  710kg
竹材   20kg
木酢液  約10リットル
初日の夜間に採取した比較的低温時の木酢液なので、利用方法について、別途連絡します。

6月22日 ~ 26日 窯の冷却

6月27日 窯開き(炭出し) 

窯開き(炭出し)
窯開き(炭出し)

窯止のときの、煙道温度が280℃で、未知の領域と連絡しましたが心配が当たり、ほとんど灰になっていました。(右の写真)
(ミノの中は、残った竹炭です)
原因は、竹材を弘法口周辺に約20本置いたことが竹が早く焼け空間ができ、窯全体が蒸し焼き状態より、ナラ材が燃えやすくなったためと考えられます。

竹材は、今後も入手できるので、“しなのがま”の中では、焼かず、ペール缶等で焼きたいと思います。

窯の横の出入り口を開けたとき、窯の中は、まだナラ材(炭になった)が燃えており、大量の水をバケツで掛け、火を消しながら出しました。
そのため、炭の部分は水を含んでいるので、計量は行いませんでした。

炭の分配は、茅野市分と、一般参加者の方の分を優先で分け、スタッフには細かくなった炭をお持ち帰りいただきました。又木酢液も10リットルと少なかったので一昨年の残りを含め、お持ち帰りいただきました。

今回は、ほとんど、ナラ材と竹材が灰になり、残念です。一般参加者や、スタッフ会員の各位、作業ありがとうございました。 これに懲りず、炭焼の事業を継続したいと思います。

(更新日 : 2021年07月01日)