森林文化学習会 5月

R03年度学習会 ~生物多様性への理解~    [森林観察学習部会]

2021.5.6  5.20

5月の学習項目は以下の通りでした。
リチャード・ドーキンス博士がイギリスの若者に向けて行ったクリスマス・レクチュアーを纏めた「進化とは何か」を学習します。
〇5月6日
輪講当番決め
プロローグ       井村j
〇5月20日
第1章 宇宙で目を覚ます
(前半)…………………………矢崎
(後半)…………………………黒田
 
6月の学習予定
〇6月3日
第2章 デザインされた物と「デザイノイド」
(デザインされたように見える)物
(前半)…………………………南波
(後半)…………………………井村e
〇6月17日
第3章 「不可能な山」に登る
(前半)…………………………池田
(後半)…………………………吉田n
毎月このコーナーでは、学習した内容から、興味深い話題を抜粋して掲載していきます。

第一章 宇宙で目を覚ます(前半)        矢崎恵子(会員)

生命は宇宙の中で「進化」というゆっくりとした過程を経て育つ
脳はコンピューターのようなものだが、未だ作られたことが無い。作ろうとすれば莫大な研究開発費用がかかるが、女性は研究開発の必要もなく、出産という形で毎日何百万と(生命を)作り出している。どんなテクノロジーでも、生命のすばらしさの前では色あせる。
『生命は何処から来たのか?生命とは一体何か?私たちは何故・何のために生きているのか?生命の意味とは?』という問いに科学はたくさんの答えを提示することができる。

「エリート(少数精鋭)」だけが祖先になれる
生命の意味を理解するうえで祖先が大事。細菌(バクテリア)一個は一日で50世代繁殖を繰り返し1000兆個となるが実際にはある臨界点を過ぎると他の自然要因によって制御(生まれた生命体のほとんどが死ぬ)され、ここまで急激な増殖は起こらない。つまり祖先になれるのは単に運が良いだけでなく、そうなる能力があるからで、我々は成功し続けた祖先たちの遺伝子を受け継いでいる。→ダーウィンの自然選択説(自然淘汰)

私たちはスポットライトの中で生きている
宇宙は誕生から1臆4000万世紀(140億年)。太陽が地球を飲み込んでしまうまで後6000万世紀。つまり宇宙は誕生から太陽系終焉まで約2億世紀。
私たちが偶然生きている現世紀は「死滅した暗闇(1臆4000万世紀)」と「未知の暗闇(6000万世紀)」の膨大な時間の流れの中の小さなスポットライトにすぎない。

ここに生きているのは驚くほどラッキーなことだ
 宇宙のほとんどが不毛の地
地球が破壊される直前に冷凍保存で脱出し別世界へ旅立った探検家が、長い時間を経て生存可能な星にたどり着き目を覚ました時の気持ちはどんなでしょう。
私たちはこれを日々体験している。宇宙船に乗ってではなく、産道を通り誕生することで。
我々がここにこうして存在していることは、驚くほど幸運であり特権でもある。これを無駄にしてはならない!?

科学が「日常性」という麻酔をさましてくれる
科学は、赤ちゃんと同じように大変な可能性を持っているが、実利主義的世間の眼からは理解が難しい。我々は時々「日常性」という麻酔から覚め、常に存在していることの素晴らしさに目を開こう。それには、他の惑星に行く必要はなく、ほとんど知られていない領域へ行くことで同じような効果が得られる。

小さな世界に見る進化の驚き
遠い惑星で目覚めたような錯覚を得る方法として、海の生物や昆虫の世界を見てみるとよい。昆虫は約3億5000万年前の共通祖先から受け継いだ(翅の有無など形の違いはあるが)頭部・胸部・腹部からなる基本構造をもちつつ進化してきている。
進化の定義:「ある生物の個体群において。世代が進むにつれて、遺伝形質が変化していくこと」

(更新日 : 2021年05月28日)