今、市民の森では!12月

コブシの冬芽

2020.12.23

コブシ(辛夷):モクレン科 モクレン属 落葉高木

市民の森は11月14日にクローズになりました。15日から来年3月15日までは狩猟期間になりますが、12月23日に森林整備事業部が申請した間伐作業の諏訪地域振興局による検査があり、取材として同行させてもらいました。
高木、ブッシュを構成する低木も落葉し、下草も消え、見慣れた緑に覆われた景色とは全然違います。
それでも、木々は来春に向けて準備を怠っていません。コブシは花芽をふわふわな毛の防寒具で覆っています。防寒対策はこれだけではありません。昨年の冬の研修会で多田さんから器官外凍結というテクニックを駆使していることを教えて頂きました。

コブシの花
コブシの花

それによると、冬芽内の細胞は脱水して細胞内の溶質濃度を上昇させ凍結を防ぐ。細胞が排出した水分は防寒具の外に排出し、細胞が直接氷に接触しないようにしているのだそうです。対策は万全です。
来春4月、無事に真白な花が見られるのを楽しみに待ちましょう。

(更新日 : 2021年01月01日)