2020.5.9
今の季節、市民の森に限らず、どこの野辺でもムラサキケマンが盛んに咲いています。
そして、示し合わせたようにウスバアゲハ(ウスバシロチョウともいう)も飛び交います。それもそのはず、ムラサキケマンはウスバアゲハの幼虫の食草なのです。
ムラサキケマンはなかなか美しい花ですが、全草にプロトピンを含み有毒です。誤食すれば嘔吐・呼吸麻痺・心臓麻痺などを引き起こすと言われています。毒性は幼虫の体内で濃縮され、成虫となっても引き継がれていくため、成虫・幼虫に関わらずその体内に毒性を持っています。
他にも、アサギマダラの食草のガガイモ科植物も毒性の強いアルカロイドを含んでいます。
このように体内に毒性を持つのは自分を捕食者から守るためと言われていますが、捕食者はどうして食べない方が良いことが分るのでしょうね。
ムラサキケマン(紫華鬘):ケシ科 キケマン属 越年草
(更新日 : 2020年06月05日)