2020.4.23
湿った沢沿いの小径の散策路をグランドカバーのように覆う凄い数の実生※は、何だと思いますか。
これはウワミズザクラの実生です。見上げて見れば、親のウワミズザクラの枝が張り出していて、芽吹きの葉の様子も似ています。
ここには、毎年、実生の絨毯ができます。余程、発芽に適した場所なのでしょう。しかし、人間に踏まれるのか、動物の食料になるのか、気が付くと消えています。
親の根元での大量発生は、子孫を残す戦略としては如何なものかと思いますが、「数打ちゃ当たる」とでも思っているのでしょうか。
とは言え、市民の森の湿った場所(谷筋)にはウワミズザクラが多く自生します。5月中旬にはブラッシ型の白い花を咲かせますので、お楽しみください。
※実生:種子から発芽したばかりの植物
ウワミズザクラ(上溝桜):バラ科 サクラ属 落葉高木
(更新日 : 2020年04月25日)