今、市民の森では!3月

2020.3.31

★今、市民の森は冬休みなので、今年出会った動植物を中心に、それにまつわる話を掲載します。
今回は、ミズタマソウ(水玉草)です。

毛むくじゃらの実が、露を帯びた水玉を思わせるのが名前の由来だそうです。実の表面をアップにして見ると毛の先端がフック状になっています。これはタネを通りかかった動物にくっつき遠くへ運ばせるための植物の戦略だそうです。
これを見て何かを思い出しませんか?そうそう、ベリベリと剥がすマジックテープ(面ファスナー)に似ていますね。面ファスナーの発明者は、同じように毛先が曲がった野生のゴボウの実に引っ付かれて閃いたそうです。
私たちの身の回りには、人間以外の生き物の観察から生まれたものが沢山あります。ハスの葉の表面構造から撥水効果の布、蚊の口から注射針などなど。
過去に留まらず、これからも人間以外の生き物に学ぶべきことが沢山あることを肝に銘じたいと思います。

ミズタマソウ(水玉草):アカバナ科 ミズタマソウ属 多年草

(更新日 : 2020年04月02日)