今、市民の森では!1月

実のようなヌルデの虫こぶ

2020.1.27

★今、市民の森は冬休みなので、今年出会った動植物を中心に、それにまつわる話を掲載します。
今回は、ヌルデ(白膠木)です。

夏から秋にかけ、ヌルデの複葉部に実のようなものがついているのを見かけることがあります。(写真上)
これはヌルデノミミフシといい、アブラムシ(ヌルデシロアブラムシ)が原因で生じる虫こぶ(ゴール)です。

虫こぶとは植物が虫などに摂食された際、被害が全体に及ぶのを防ぐため植物がとる防衛策です(組織を増殖しコブを作り、その中に虫などを閉じ込める作戦)。一方、寄生する虫にとっては、安全な場所と食糧を得たことになります。
ヌルデの虫こぶはタンニンを多く含み「五倍子(ごばいし)」と呼ばれ、かつては虫歯予防効果があるとされ、お歯黒に利用されていました。1800年代には高級染料として諸外国に輸出もされていたそうです。
参考:松本義幸著「アブラムシ入門」、薄葉重著「虫こぶ入門」

ヌルデ(白膠木)別名:フシノキ、カチノキ ウルシ科 ウルシ属 落葉小高木
幹を傷つけると白い樹液がでる。
房状の実が熟すと白い粉が吹き、なめるとリンゴ酸カルシウムという成分のせいで塩辛い。