9月28日 秋の観察会(茅野市共催)

森林での菌類の働きを学ぼう~  

[森林観察学習部会]

日程: 9月28日(土)
場所: 午前 ゆいわーく茅野 集会室3
午後 茅野市 市民の森
参加者: 22名(うちスタッフ2名)

 昨年実施した筑波大学菅平高原実験所見学会での出川さんの講義「植物を支える菌類のはたらき」は時間が足りず消化不良で、是非、出川さんの講義を再度聞きたいという要望が多かった。
そこで、今年は出川さんをお招きして、森林での菌類を含む生物の繋がりを学ぶというテーマで、午前中に講義を聴き、午後にフィールド観察をするという観察会を企画し、3月から交渉を開始し実現した。菅平高原実験所でボランティアをされている地衣類に詳しい松崎さんも同行され広い視点での学習が実現できました。
前日の天気予報で午後雨となっていたので、午前と午後のプログラムを交代するなど検討していたのですが、当日には雨マークが取れ、予定通りのプログラムが実施できました。
講義は、菌類の基礎から始まり、菌類の体と生態、菌類と植物、菌類と藻類、菌類と動物、菌類と菌類の関わり方を解説頂き、菌類は考えていた以上の多様性を持っていることが分かった。
フィールド観察では、ススキに出るカビから始まり、次々と菌類が見つかり、出川先生は「すごいですね~」「いいところですね~」と大感激で、なかなか進めず、観察範囲は沢沿いの小径を水車小屋までとなった。それだけ、森は菌類だらけ、菌類に満ち溢れているということのようです。
市民の森は「多様性に富んだ森だ」との評価を頂きました。
最後に、生き方と依存相手によるマトリックス「菌類の生活の仕方一覧表」に観察した菌類を埋めて纏めとなりましたが、とどまることを知らない出川さんの熱血解説ぶりにみな圧倒された一日でした。
今回は、出川氏を紹介して頂いた八ヶ岳総合博物館キノコ班講師の小山さんを招待したところ観察にも同行頂いたので、豪華な講師が揃った観察会になった。

講義「菌類の生態と森林における 菌類のはたらき」

市民の森での観察

森林は菌類だらけ。一歩進んでは立ちどまり、沢沿いの小径だけで観察も終了となりました。

 

(更新日 : 2019年10月12日)