森林整備事業部の皆さんへ
令和2年度間伐エリアの検査終了
12月23日(水)10時~11時45分に検査を受けました。検査の様子は「今、森林整備事業部は 12月」に掲載します。今年度の間伐エリアと間伐作業についてまとめましたので報告します。
1.間伐作業期間
6月27日~11月17日
コロナの感染が少し落ち着いた6月末から、“市民の池”周辺の危険木除去から作業を開始し、11月17日の再再々測量で終了しました。
2.間伐エリア
今年度の間伐エリアは、炭焼き窯(しなのがま)横から登る野鳥の小径に囲まれた部分でした。右図の緑色の範囲です。
広さは2.69ha(検査後の除地部分削除した値)です。昨年度は7.69haなので、比較すると半分以下でした。
参加延べ人数 186人
参加時間 930時間
検査後除地部分 0.04ha (黄色部分)
3.今年度の間伐作業について
従来間伐に参加した事業部員から、どの木を伐倒するか分かりづらいという意見がありました。そこで今年度は本格的な間伐作業が始まる前の8月初めに、2日間で上記間伐エリアを中心に、植生調査と一緒に伐倒対象の立木に赤テープを巻き、伐採木が分かるようにしました。立木を伐倒し見通しが良くなると、次の赤テープを巻いた立木が見えてきて、選木作業は楽になりました。しかし、赤テープ付けが洩れた野鳥の小径の二又の林道横の区画について、検査の際に伐倒が不十分と指摘を受け除地となりました。
間伐期間の終わりごろ、赤テープを巻いた立木が残っていないか何回か確認しましたが、赤テープを探すことに注力し、本来の3割間伐が達成されているかの観点から確認していませんでした。来年度も間伐エリアの事前調査を行い、赤テープを巻きたいと思いますが、本来の3割間伐の観点で確認が必要と考えています。
両間伐エリアは比較的立木が混んでおり、掛かり木になることが多く、事前牽引するためにチルホールは重すぎるので、10月中旬に比較的軽い林業用ロープと手動ウインチを購入しました。林業用ロープを有効活用するため、ロープワークに詳しい事業部員を先生とし、半日ロープワーク研修を行いました。
今年の間伐エリアは周りを林道に囲まれ林内に入り易い場所でしたが、林道の上に倒した伐倒木を、重機を利用し林道脇に片づける作業が発生しました。又、9月初めに、財産区から東コースの陥没地を間伐材で埋め処理したいとのことで、太めの、アカマツ、カラマツを林道脇に準備しました。しかし東コースの修復は行わず、“市民の池”の北側に新たな東コースを設定することになり、準備した林道脇の玉切材は、重機で斜面に落としました。
今年は、コロナ禍で、間伐期間が例年の半分ほどでしたが、新たに事業部に入った方々は、私より、少し若い方なので、来年に期待したいと思います。
<まとめ>
間伐作業や、補助金申請書の作成にご協力いただいた会員各位、ありがとうございました。
来年度は、今年度予定していた間伐エリアを含め新たな間伐エリアで間伐を実施したいと考えています。まず、安全に間伐作業を継続することを最優先としたいと考えていますので来年も
宜しくお願いします。尚、令和3年度の始めに全体会議の開催を予定します。別途連絡します。
4.冬の間のお願い
今年の冬は、以下の事業部の課題について、事業部員各位のご協力をお願いしたいと考えています。別途メールしますので、各位のご意見等お願いします。
①林業用ロープと受動ウインチ利用のまとめ(ロープワークを含む)
危険木や掛かり木になりそうな立木の事前牽引作業のまとめ。マニュアル作成。
➁間伐用機材の保守について
経年変化で機能の低下している機材があります。修理したいと思います。
③安全で生産性のある機器の購入の検討
④間伐エリア測量方法のまとめ
今年度は、測量の精度が出ず(測量計測器の操作者の気質か?)、4回も測量を行い、各位にご迷惑をお掛けしました。しかし、検査の際の検査官の測量方法を参考にすることにします。
23日の検査に参加した各位のご意見も参考に“マニュアル化”し、来年度に備えたいと思います。(検査官も当会と同じ測量器を使用していました。)
⑤安全衛生規則の改正に伴う補講について
平成30年度の安全衛生規則の大幅な変更に伴う、伐木造材課程の補講を実施中です。
3月に長野県林業総合センターで開催される補講には、できるだけ参加をお願いします。
⑥間伐エリアについて(補助金申請関連)
3年前から当会の間伐作業の補助金は“信州の森林づくり事業(県単独森林整備事業)”の補助金を頂いて、“間伐切捨て”で茅野市「市民の森」吉田山(約200ha)を間伐しています。
今年の間伐エリアは2007年度に間伐しており、吉田山の間伐は、ほぼ一巡しています。今後は、間伐効果のあるエリアを探したり、その他の間伐エリアの検討が必要です。事業部作業日の最終日に、来年度予定している間伐エリアを調査した方々は感じていると思いますが、来年度間伐予定エリアは、立木の間がかなり空いています。間伐エリアとして適切か検討が必要です。
(更新日 : 2020年12月31日)