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11月3日 会員投稿

 「チェーンソー切れる要因と対策」

森づくり部会 川手和宏

森林整備事業部の間伐作業で、ソーチェーンが切れる事故が発生しました。幸い、使用者に怪我はありませんでしたが、ソーチェーンが切れる要因について、販売店に聞きましたので報告します。
<ソーチェーが切れるパターン>
①刃を繋いでいる、リベットが折れ、切れる場合。
②刃を繋いでいる、リベットのカシメ部分が取れ、リベットが外れ、切れる場合。カシメ部分とは、刃と刃を繋いでいるリベットの片側をつぶし、リベットが外れないようにひらいた部分。
今回の切れたパターンは、①の状態でした。

<対策>
チェーンソー利用中にソーチェーンが外れた場合は、以下の点に注意し点検します。
当然、ソーチェーンが外れないようテンション調整は、必須です。
①ドライブリンク部分に“バリ”が無いか。
“バリ”は、ソーチェーンが外れた時に、チェーンキャッチャ等に接触し、ドライブリングにキズができた部分。外れた場合は、複数“バリ”ができ、ガイドバーに装着しても滑らかに回らない。
②リベットで繋いでいる部分が滑らかに曲がるか。
ドライブリンクや刃を繋ぐタイストラップ部分に“ゆがみ”が出て、ソーチェーンが回転する際に、リベットに負荷が掛かり、長く使っていると、リベットが折れたり、カシメ部分が脱落し、ソーチェーンが切れる。
※ソーチェーンは、高価なため、ガイドバーから外れても、ドライブリンクの“バリ”部分を平ヤスリ等で磨き、利用しています。見落としがちな、リベットで繋いでいる部分の滑らかさも確認してください。

(更新日 : 2019年11月09日)